プラチナとK18どちらにリフォームするか|地金価格と工賃の差【2026年】

プラチナとK18どちらにリフォームするか|地金価格と工賃の差【2026年】

ジュエリーリフォームで新しい枠をプラチナにするかK18にするかは、2026年10月7日17:00公表の店頭小売価格が金1gあたり23,441円・プラチナ9,627円(いずれも税込)で、金がプラチナの約2.4倍という逆転した相場を前提に考える必要があります。下取りに出すときの1gあたりの金額もK18が15,298円、Pt900が6,717円で約2.3倍の差です(田中貴金属工業の公表値より。2026年10月8日確認)。

この記事は、形見の指輪やデザインが古くなったネックレスを作り替えるときに「どの地金で作るか」を決めかねている方のために書いています。リフォームの相談では、デザインと石の話が中心になりがちですが、地金の選択は仕上がりの色・重さ・将来の換金額・そして修理代にまで影響します。かつて「プラチナのほうが高級で高価」という常識がありましたが、2026年10月の相場はその前提が崩れた状態にあります。

編集部では、田中貴金属工業が公表する地金価格とリサイクル価格、独立行政法人造幣局の品位区分、一般社団法人日本ジュエリー協会(JJA)の解説を2026年10月8日に確認し、あわせてJEWEL REFORM掲載店のうち素材別の料金を公開している8店の公式料金表を調べました。結論を先にまとめると次のとおりです。

  • 地金そのものの値段は、いまプラチナのほうが安い: 1gあたりの店頭小売価格で金23,441円に対しプラチナ9,627円(2026年10月7日17:00公表・税込)
  • 将来売るときの金額はK18のほうが大きい: リサイクル価格はK18が15,298円/g、Pt900が6,717円/g(同日発表・税込)。ただし同じデザインならプラチナのほうが重く仕上がる
  • 手間だけの作業は素材で変わらない店が多い: 新品仕上げやロー付けはプラチナとK18を同額にしている店が複数ある
  • 地金を足す作業の素材差は店によって正反対: K18のほうが高い店が3店、プラチナのほうが高い店が3店あり、「どちらが安い」は店ごとに逆転する
  • ホワイトゴールドはどの店でも割高: 加工後にロジウムメッキをやり直す工程が必要なため
目次

2026年10月、金はプラチナの約2.4倍になっている

地金の値段は、その日の国際相場で決まります。JJAは貴金属の相場価格について、東京・香港・チューリッヒ・ロンドン・ニューヨークなどの国際市場の取引価格が基本になり、金は1トロイオンス(31.1035g)あたり米ドルで取引され、売買が成立した価格をその時の為替で日本円に換算して国内価格が決まると説明しています。相場が激しく動くときは1日のうちで何度も価格が変わることがあるとも書かれています。

国内の代表的な公表値である田中貴金属工業の地金価格は、2026年10月7日17:00公表(日本時間)で次のとおりでした。いずれも1gあたりの税込価格で、売買別途手数料は含まれていません。

地金 店頭小売価格(税込) 店頭買取価格(税込) 前日比(小売)
金 23,441円 22,891円 +141円
プラチナ 9,627円 9,078円 -171円
銀 354.86円 321.86円 +0.66円

小売価格で比べると、金はプラチナの約2.4倍です。ジュエリーに使われるのは純金・純プラチナではなく合金ですが、それでも地金代の差はそのまま見積もりに乗ってきます。なお造幣局は、ホワイトゴールドを日本語に直訳すると「白金」になるものの、本来の白金はプラチナのことでホワイトゴールドとはまったく異なるものだと注意しています。白い地金が2種類あることは、相場を読むときの混乱のもとになりやすい点です。

下取りに出したときの1gあたりの金額(品位別)

リフォームでは、元の枠や使わない地金を下取りに出して代金に充てることができます。ここで効くのは品位(純度)と重量だけです。JJAは「貴金属には純度と重量に応じて換金性がありますが、デザイン、加工費、流通経費は通常、換金の際の価値として評価はされません」と明記しています。つまりデザイン料や工賃は、売るときには戻ってきません。

田中貴金属工業のリサイクル価格(2026年10月7日17:00発表)は、鑑定料・手数料を含んだ税込価格として品位別に公表されています。

金製品の品位 リサイクル価格/g プラチナ製品の品位 リサイクル価格/g
K24 20,964円 Pt1000(999) 7,580円
K22 19,140円 Pt950 7,148円
K20 17,147円 Pt900 6,717円
K18 15,298円 Pt850 6,209円
K14 11,041円 Pt800 5,782円
K10 7,579円 Pt750 5,355円
K9 6,714円 — —

ジュエリーでもっとも使われるK18とPt900を比べると、1gあたり15,298円対6,717円で約2.3倍の差があります。同じ重さなら、K18で作っておいたほうが将来の下取り額は大きくなる計算です。

ただし「同じ重さ」にはなりません。東京都台東区のざまき(株式会社ジェムプラス)は地金の解説コラムで、プラチナは比重が重いため出来上がりも重くなりがちで、作るアイテムや着用頻度を考えて地金を選ぶことを勧めています。同じコラムでは、ホワイトゴールドはプラチナに比べて比重が軽いので重いものを避けたい場合は良い選択肢だとも説明しています。JJAも、割金に使われるパラジウムはプラチナより比重が小さい(体積あたりの重量が軽い)貴金属だとしています。同じデザインならプラチナの枠のほうがグラム数が増えるため、下取り額の差は2.3倍よりは縮まります。

なお田中貴金属リテイリング株式会社(GINZA TANAKA 銀座本店)は、リフォームで不要になった金・プラチナ製のリング枠などを受付日の相場に基づくリサイクル価格で買い取り、品代に充当できると案内しています。下取りを前提にするなら、見積もりの段階で元の枠の重量と品位を確認しておくと総額が読みやすくなります。

修理・加工の工賃は素材でどう変わるか

次に、修理や加工の工賃が素材でどう変わるかを見ます。素材ごとに料金を分けて公開している掲載店8店の基本料金を並べました。東京都千代田区のRJS有楽町店(アールジェイジュエリーサービス有楽町店)、神奈川県横浜市のJEWELRY AGLIA ジュエリーリフォーム/オーダーメイド、大阪府の大阪梅田にあるジュエリーリフォーム&修理加工専門店 ジェムパレス、同じく大阪府のジュエリーリフォーム&修理 Re:Switch、愛知県名古屋市の富貴福堂(ふうきふくどう)、北海道札幌市のPuro(プーロ)と札幌ジュエル商会(有限会社ジュエル商会)、神奈川県横浜市のアートジュエリー 横浜馬車道(馬車道サロン)の公式料金表を2026年10月8日に確認した数字です。

店舗 指輪のサイズ直しの基本料金 プラチナとK18の関係
RJS有楽町店 Pt900 4,400円〜/K18 4,400円〜/K18WG 5,500円〜/Pt1000・K24 5,500円〜 同額
JEWELRY AGLIA PT 2,200円/K18 2,200円/WG 3,300円/SV 4,400円〜 同額
ジェムパレス プラチナ・K18YG/PG 3,300円〜/K18WG 5,500円〜 同額
Re:Switch プラチナ・18金YG 3,300円/18金WG・PG 4,730円 同額
富貴福堂 プラチナ 3,300円〜/K18YG・PG 3,300円〜/K18WG 6,050円〜(いずれも地金代別) 同額
Puro サイズ詰め K18 4,840円/PT 5,500円/K18WG・K14WG 6,600円 プラチナが約1.14倍
札幌ジュエル商会 サイズ詰め 18金 2,000円〜/WG 2,000円〜/プラチナ 2,400円〜 プラチナが約1.2倍
アートジュエリー 横浜馬車道 サイズダウン Pt 8,000円〜/YG・PG 8,000円〜/WG 16,000円〜 同額

表示はすべて税込です。ここから読み取れるのは、指輪のサイズ直しの基本料金は、プラチナとK18イエローゴールドを同額にしている店が8店中6店という点です。手を動かす時間が同じなら工賃も同じ、という料金の立て方です。割高になるのはホワイトゴールドで、ジェムパレスは加工後にロジウムメッキ仕上げが必要なため他素材と比べて見積もりが異なると注記しています。Puroもホワイトゴールドにはロジウムメッキ仕上げが別途必要(指輪4,400円・ネックレス2,200円)と明記しています。

手間だけの作業では素材差がさらに小さくなります。Puroの新品仕上げ(中石なし)はK18・PT・K18WGがいずれも6,600円、ネックレスの切れ直しロー付けもK18・PT・K18WGがいずれも4,400円で横並びです。JEWELRY AGLIAの新品仕上げはK18 2,200円・PT 2,200円・WG 3,300円・SV 4,400円、アートジュエリー 横浜馬車道の新品仕上げはPt 6,000円・YG/PG 6,000円・WG 14,000円です。

素材別の区分を設けていない店もあります。神奈川県横浜市の創作ジュエリー工房鈴貴は取り扱い地金をK18・プラチナ・ホワイトゴールド・シルバーとしたうえで、サイズ直しを1,650円〜とし、別途足し地金代が必要と書いています。東京都台東区の株式会社宝貴工芸(Houki Kougei)も素材別の料金表は出していません。この型の店では、素材の差は工賃ではなく足し地金代として出てきます。

地金を足す作業では素材差が店によって逆向きになる

ここが今回もっとも実務的な発見です。パーツや地金を使う作業になると素材で金額が分かれますが、その向きが店によって正反対でした。

店舗 作業 K18の料金 プラチナの料金 高いのは
Re:Switch ネックレスの留め具(引き輪)交換 小/中/大 18金YG 9,350円/10,450円/14,300円 プラチナ 7,700円/8,800円/12,100円 K18
ジェムパレス ネックレスの留め具(引き輪)交換 S/M/L K18YG・PG 5,500円/6,600円/7,700円 プラチナ 3,850円/4,400円/5,500円 K18
アートジュエリー 横浜馬車道 指輪のサイズアップ(〜3サイズ) YG・PG 16,000円〜 Pt 12,000円〜 K18
Re:Switch 指輪のサイズアップ(1番ごと・概ね2.5mm幅まで) 18金 1,700円〜(税別) 1,400円〜(税別) K18
RJS有楽町店 アジャスターチェーンを追加して5cm長くする K18 8,300円/K18WG 9,100円 Pt900 11,000円 プラチナ
RJS有楽町店 ピアスをイヤリングに(ねじタイプ) K18 22,990円/K18WG 26,950円 Pt900 31,680円 プラチナ
Puro 指輪のサイズ1番アップ(幅3mm未満) K18 6,270円 PT 7,150円 プラチナ
札幌ジュエル商会 指輪のサイズ伸ばし 18金 2,600円〜/WG 2,300円〜 プラチナ 3,600円〜 プラチナ

Re:Switch・ジェムパレス・アートジュエリー 横浜馬車道の3店は、地金を使う作業でK18のほうが高くなっています。これは現在の相場(金23,441円/g対プラチナ9,627円/g)を反映した値付けです。Re:Switchは料金表の冒頭で、金・プラチナ価格の高騰によりパーツ価格も値上がりしており、相場価格の乱高下も散見されるため、パーツ代金や工賃は予告なく変更になる場合があると案内しています。サイズアップの代金についても貴金属相場に準じて多少前後する場合があるとしています。

一方でRJS有楽町店・Puro・札幌ジュエル商会の3店は、従来どおりプラチナのほうを高く設定しています。Puroは「地金相場の変動により、価格が変動する場合があります」と注記しており、改定の余地を残した表示です。

読者にとっての実益はここです。「プラチナは高い」「K18は安い」は、2026年10月時点ではどちらも正しくありません。同じ作業でも依頼先によって高い素材が入れ替わるため、素材を迷っている段階では、2つの素材それぞれで見積もりを出してもらうのが確実です。相場で動く項目がある店では、見積もりの有効期限も確認しておくとよいでしょう。

新しく枠を作る場合の素材別の値段

修理ではなく枠を新しく作る場合は、地金の使用量が増えるため素材差がはっきり出ます。札幌ジュエル商会は指輪のリフォーム料金を素材別に公開しており、18金20,000円〜、ホワイトゴールド25,000円〜、プラチナ30,000円〜、シルバー30,000円〜としています。18金とプラチナで1.5倍の差です。

東京都中央区のケイウノ銀座本店を展開するケイウノは、取り扱い地金をプラチナ950・K18イエローゴールド・K18ピンクゴールド・K18ホワイトゴールド・K14ローズゴールド・木目金・コンビとし、リフォームの参考価格として一粒ネックレスを90,200円〜(プラチナ950・石持ち込み・0.3ct前後のダイヤモンドを留めた想定)、パールリングへのリフォームを39,730円(K18YG・K18YG 3.5gの買取と石持ち込みの前提)と示しています。オーダーメイドでのリフォーム事例としてネックレス168,100円(K18YG・チェーンと中石代別途)、リング333,464円(K18YG・石代別途)も掲載されています。ページには「記載の価格は2026年4月現在のものであり、地金相場により変動いたします」との注記があります。

田中貴金属リテイリング株式会社(GINZA TANAKA 銀座本店)のリフォーム枠は、公開されている3デザインがいずれもPt900で、ペンダントトップ枠が89,000円・197,000円・199,000円、リング枠が229,000円・308,000円・353,000円(すべて税込・2026年4月1日現在の価格)です。貴金属の専門店が示す枠がプラチナで揃っているのは、相場とは別に素材の性質と定番性を重く見ているためと読めます。

なお同店はリフォームを受け付けられる石をダイヤモンドとパールに限り、ダイヤモンドは0.10ct〜1.49ctまで、アコヤ真珠は3.0mm〜9.9mmまで、南洋真珠は15.0mm以上は不可としています。枠の素材を決める前に、手持ちの石が受付の範囲に入るかを確かめておく必要があります。

値段以外の判断材料:地金の性質の違い

価格だけで決めると、使い勝手で後悔することがあります。業界団体と掲載店が公開している素材の性質を整理します。

JJAは、ジュエリーの主材料に使う貴金属を金・銀・プラチナとし、純金・純銀・純プラチナは軟らかく、特に石留め用の爪には不十分なため、他の金属を添加して硬い合金を作ると説明しています。金の品位をAu750(K18)やAu585(K14)にすると純金より素材価格を安くできるという長所もあるとしています。プラチナについては、純プラチナは軟らかく、僅かに添加物を加えたハードプラチナも開発されていると書かれています。

割金の種類も素材の個性を決めます。JJAによれば、金合金の代表的な割金は銀・銅・パラジウム・ニッケル・亜鉛などで、プラチナではパラジウム・ルテニウム・イリジウムなどの白金族のほか銅・コバルトが使われます。ホワイトゴールドの白色を作る主な割金はパラジウムとニッケルです。

ざまき(株式会社ジェムプラス)のコラムは、各素材の扱いをより具体的に書いています。K18は純金を4分の3使う配合で、硬さや粘度、加工時の扱いやすさからジュエリーに一番適した割合であり、金の割合がこれ以上多いと輝きを出すことが難しく、少ないと地金が固くなったり変色しやすくなるとしています。イエローゴールドは銅を含むため使用年月とともにまれに若干茶色っぽく変色することがあるが、クリーニングや新品仕上げで元の色に戻せるとも書かれています。

プラチナについては、同店はPt900を90%が純プラチナで残り10%にパラジウムを含むのが一般的とし、非常に粘性のある地金で、固くするためにルテニウムを混ぜることもあると説明しています。沸点が高いため加工時に地金が真っ赤になり、加工や修理が難しい場合があるとしたうえで、プラチナは変色の心配がない一番安定した地金で、日常使いのマリッジリングなどには最適としています。ホワイトゴールドについては地金の色がプラチナに比べて若干黄色味を感じるためロジウムメッキでプラチナ色に近づけるが、指輪の底部など擦れる箇所はメッキが剥げて変色することがあると書かれています。ピンクゴールドはイエローゴールドやホワイトゴールドに比べて固いため曲げると最初にヒビが入りやすく、何度も熱する手作り加工には向かないとしています。

変色についてはJJAのジュエリーQ&Aも、K18などの金合金は銀や銅の元素も混ざり合っているので、表面の銀は硫化で黒くなり、銅は酸化で赤くなると説明しています。化粧品、薬品、塩素系の洗剤も変色の原因になるとされています。

比較項目 Pt900(プラチナ) K18イエローゴールド K18ホワイトゴールド
1gあたりのリサイクル価格(2026年10月7日発表・税込) 6,717円 15,298円 K18として15,298円
色 白。変色の心配がない一番安定した地金(ざまき) 金色。銅を含むためまれに茶色っぽく変色(同) 若干黄色味があり、ロジウムメッキでプラチナ色に近づける(同)
比重 重く、出来上がりも重くなりがち(同) プラチナより軽い プラチナに比べて比重が軽い(同)
修理・加工 沸点が高く加工や修理が難しい場合がある(同) 扱いやすい配合(同) メッキのやり直しが必要で工賃が割高
メッキの維持費 不要 不要 擦れる箇所は剥げる。再メッキは指輪4,400円・ネックレス2,200円(Puro)

迷ったときの決め方

以上を踏まえると、判断の順序は次のようになります。

  1. 石の色と見せ方を先に決める: 白い地金は無色のダイヤモンドを白く見せ、金色の地金は黄色味のある石や色石となじみます。枠の素材は石ありきで考えると迷いが減ります
  2. 毎日着けるかどうかを考える: 日常使いの指輪なら、変色の心配がなくメッキの維持費もかからないプラチナが扱いやすい選択です。ざまきもマリッジリングに最適としています
  3. 重さを確かめる: プラチナは比重が重く仕上がりも重くなります。大ぶりのペンダントやイヤリングでは、着け心地のためにK18やホワイトゴールドを選ぶ余地があります
  4. 将来売る可能性があるならK18が有利: 1gあたりのリサイクル価格はK18がPt900の約2.3倍です。ただし換金で評価されるのは純度と重量だけで、デザイン料や加工費は戻りません(JJA)
  5. ホワイトゴールドを選ぶならメッキの費用を見込む: 工賃が割高になるうえ、擦れる箇所のメッキは年月をかけて剥げます
  6. 最後に2素材で見積もりを取る: 地金を足す作業の素材差は店によって逆向きです。プラチナとK18の両方で金額を出してもらえば、店ごとの値付けの癖がそのまま見えます

元の枠と違う素材に変えることもできます。リフォームでは元の地金を下取りに出して新しい枠の代金に充てる流れが一般的で、ざまきは地金下取りを料金の内訳のひとつ(お持ち込み地金代として料金からマイナス)として公開しています。JEWELRY AGLIAもセミオーダー・フルオーダーの利用時に不要な貴金属を承り日の地金相場で下取りし、買い上げ金額から値引きすると案内しています。ケイウノは下取りをプラチナ・ゴールドの刻印があるものに限り、石は下取りせず、下取りの上限は商品購入代金までとしています。

相談から完成までの流れ

素材を決める場面は、見積もりの段階に含まれます。実際の流れは次のようになります。

  1. 相談と見積もり: 品物を見せ、デザインと素材の希望を伝えます。ケイウノはデザイン画の提案と見積もりを無料としています
  2. 品物の確認と預かり: 田中貴金属リテイリング株式会社(GINZA TANAKA 銀座本店)はモニターで品物を拡大して特徴を説明し、リフォーム同意書への署名を受けたうえで、成約時に承り書と預かり品の写真を渡すとしています。枠から石を外した後に内包物・欠け・亀裂が判明してリフォームを受けられない場合があることも事前に告知されています
  3. 加工: 同店は預かり品を第三者機関のもとで簡易鑑定・鑑別したうえで加工し、成約から引き渡しまで約2カ月としています
  4. 受け取り: サイズとデザインを確認して受け取ります

修理だけなら日数は短くなります。富貴福堂(ふうきふくどう)はK18・プラチナのサイズ直しを4営業日としています。JEWELRY AGLIA ジュエリーリフォーム/オーダーメイドはサイズ直し・新品仕上げ・ロー付けのいずれも納期を約2週間とし、預かり品の毀損・紛失については同店基準による同等品での代物弁済とし、上限金額を30万円としています。

地金相場で価格が動く点は、複数の店が明示しています。ケイウノは「地金相場により変動いたします」、Puroは「地金相場の変動により、価格が変動する場合があります」、Re:Switchは「パーツ代金や工賃は予告なく変更になる場合もございます」としています。見積もりから発注までに日をまたぐ場合は、金額が据え置きかどうかを確かめておくと行き違いを防げます。

よくある質問

いまプラチナのほうが地金が安いなら、プラチナで作ったほうが得ですか。

枠を作る時点の地金代は、プラチナのほうが1gあたり安くなります(2026年10月7日17:00公表の店頭小売価格で金23,441円・プラチナ9,627円)。ただし同じデザインならプラチナは比重が重く、使う地金のグラム数が増えます。また将来売るときの1gあたりの金額はK18のほうが大きいため、「作るときの安さ」と「売るときの高さ」は逆を向きます。どちらを重く見るかで答えが変わるため、店で両方の見積もりを出してもらって比べるのが確実です。

元がプラチナの指輪を、K18の枠に作り替えられますか。

できます。リフォームは元の地金を下取りに出して新しい枠の代金に充てる流れが一般的で、素材を変えることも含めて相談できます。取り扱い地金は店によって決まっており、ざまき(株式会社ジェムプラス)はプラチナ900・K18イエローゴールド・K18ホワイトゴールド・K18ピンクゴールド・一部シルバー925、ケイウノはプラチナ950・K18の3色・K14ローズゴールド・木目金・コンビを挙げています。希望の素材を扱っているかを先に確かめてください。

ホワイトゴールドとプラチナは見た目で区別できますか。

ロジウムメッキをかけたホワイトゴールドはプラチナとほとんど見分けがつかないと、ざまきのコラムは説明しています。見分ける手がかりは刻印です。造幣局によると、金の品位750はK18に相当し、プラチナは900などと千分率で表されます。ただし「K18」「Pt900」といった記号は造幣局の証明記号ではなく、通常はメーカーや販売業者が責任をもって品位を表示しているものです。造幣局の品位証明(ホールマーク)は任意の制度のため、マークのない市販品もあります。

K18とPt900で、修理代が安いのはどちらですか。

店によって逆転します。指輪のサイズ直しの基本料金は、調べた8店のうち6店がプラチナとK18イエローゴールドを同額にしていました。差が出るのは地金やパーツを使う作業で、ジュエリーリフォーム&修理 Re:Switch・ジェムパレス・アートジュエリー 横浜馬車道ではK18のほうが高く、RJS有楽町店(アールジェイジュエリーサービス有楽町店)・Puro(プーロ)・札幌ジュエル商会(有限会社ジュエル商会)ではプラチナのほうが高い設定でした。いずれにしてもホワイトゴールドは割高で、加工後のロジウムメッキ仕上げが理由として挙げられています。

下取りに出すと、いくらになりますか。

品位と重量で決まります。田中貴金属工業のリサイクル価格(2026年10月7日17:00発表・税込・鑑定料と手数料込み)は、K18が1gあたり15,298円、Pt900が6,717円でした。たとえば同社はPt900のリング7gで47,019円、K18のイヤリング2gで30,596円という計算例を示しています。JJAが説明するとおり、デザインや加工費は換金の際の価値として評価されないため、購入額とは一致しません。

K18より純度の高いK24で作ることはできますか。

地金としての価値は高くなりますが、ジュエリーの枠には向きません。JJAは純金・純銀・純プラチナは軟らかく、特に石留め用の爪には不十分なため他の金属を添加して硬い合金を作ると説明しています。ざまきも、金の割合がK18より多いと輝きを出すことが難しいとしています。修理の面でも割高になることがあり、RJS有楽町店はサイズ直しの基本料金をK18 4,400円〜に対しK24・Pt1000は5,500円〜、アートジュエリー 横浜馬車道は素材がPt1000・K24のものは+2,000円としています。

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出典・参考情報

最終更新: 2026年10月8日。料金・対応内容は各店舗・各団体の公表情報(出典の確認日時点)に基づきます。店舗の紹介順は広告や店舗からの依頼によるものではありません。依頼前に各店舗へ最新の料金と納期をご確認ください。

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この記事を書いた人

全国1,285店のジュエリーリフォーム・修理店を掲載するディレクトリ「JEWEL REFORM」の編集部です。記事の料金や店舗情報は、掲載店の公式サイト・公的機関・業界団体の公表資料を確認したうえで掲載し、確認できなかったことは書きません。掲載順は広告や店舗からの依頼によるものではありません。内容の誤りに気づかれた場合は、お問い合わせからご連絡ください。

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